ジャパンモスファクトリー 代表取締役CTO 井藤賀操
いとうがみさお

井藤賀操

大阪府生まれB型
職業:ジャパンモスファクトリー 代表取締役CTO
趣味:散歩、写真、植物の栽培と観察
座右の銘:スモール・イズ・ビューティフル

2002年広島大学大学院理学研究科修了、博士(理学)を取得。2003年理化学研究所植物科学研究センター研究員、2013年同研究所環境資源科学研究センター上級研究員に従事。2019年春に株式会社JAPAN MOSS FACTORY設立。日本蘚苔類学会奨励賞、日本鉱業協会賞、第5回アグリテックグランプリ最優秀賞など受賞。

オフィシャルサイト

来歴

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なぜ今の仕事に?

小学生の頃、趣味としての盆栽いじりを通じて苔と出会い、苔の質感に触れ、大学では、苔の遺伝的多様性を研究、理研では苔の原糸体が鉛を吸着する生物機能を発見しました。この研究成果を社会に役立てたいという想いで2018年アグリテックグランプリに出場、苔で陸上環境を改善するため株式会社化し、今の仕事を進めています。

現在の仕事への想い

物事が進む方向性を決めるときは、必ず、苔の表情を伺います。何事を決めるにも苔次第ということです。いくら自分がこうしたいと思っても、苔が対応しなければ、進めることもできないし、きっと、地球にとって良くないことだからだと信じているからです。また、根気よく、課題に取り組むことです。誰でもできる課題は、私が苔と一緒に取り組むことでもない、そう思っています。

あなたにとって覚悟とは

自分にしかできないと思える苔を対象とした仕事が見えた時でした。苔の原糸体を大量培養したり、重イオンビームを照射したり、スプリングエイト(SPring-8)で苔の中にある金属の分布や化学状態を調べたり、苔の原糸体を製造・加工する環境系の理研ベンチャーの代表取締役CTOとして研究開発したり、といった仕事です。挑戦しつづけることが大切であることを学びました。

カッコイイ大人とは?

太陽や星というよりは、月のような人に憧れています。太陽は司っている感じでエネルギーの塊といった印象で、いないと全員が困ります。星は、スター、輝いている人といった印象で、ただ、決められた軌道を回っている。月は、満ち欠け変化し、毎晩、どこに居るかよくわからないけど、必ず、満月になるし、新月になる。良いこともあれば悪いこともある。波がある人に憧れます。文句を言わない、常に努力している大人です。かつ、マイペースな生き方をしている大人です。

今後の展望

これまでに得た研究成果の社会実装です。そのためには、いろいろな専門性をもった方と出会い、議論し、仕事を創っていきたいです。夢は、苔で地球環境を守ることです。皆さんと緑の苔で包み込まれた青い地球で暮らせる世の中を創っていきたいです。

若者へのメッセージ

若者の特権だと思いますが、自分が信じる道を自由な発想で突き進み、開拓していって欲しいです。周りを気にすることなく、自分にあった仕事を楽しむことが大切だと思います。また、挑戦しつづけることで人は成長できると思います。目標を定め、寄り道をしながらでも良いから必ず目標に向かう努力をすることが大切であると思います。地球上の資源は有限です。世界人口数は上昇をつづけています。したがって、地球上の一員だということを一瞬でも良いので感じながら生きていくことが大切だと思います。また、いろいろなモノや知恵をシェアするという考え方が大切になってくると思います。加えて日本は人口減少に転じました。これから、日本中のいろいろなインフラ施設が余ってくる、休んでくると思いますので、それらインフラ施設を有効活用することが期待されています。弊社では、余ったり休んだりしているインフラ施設を用いてコケの原糸体の生産体制を整備したいと考えています。わが国として、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにすると宣言がございました。これは、二酸化炭素の排出量と森林などの吸収源による除去量とを均衡させ、差し引きで実質ゼロにするという宣言です。弊社が生産した苔の重さの半分は大気中の二酸化炭素ガス由来の炭素ですから、大量に二酸化炭素ガスを排出している工場などでは、是非、弊社の苔の原糸体を生産して欲しいと思っています。もし、苔で地球環境を守る仕事を私たちと一緒に楽しみたいと考えてくださる方は、覚悟してお越しください。

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お気に入り

扁平フラスコ

苔の原糸体を培養するために使用しているアイテムです。苔の原糸体は私たちの目で見ることができないほど小さいと図鑑に記されているが、この中で苔の原糸体が大量に増えて、目で見えるようになった時には感動しました。

ハンドレンズ

苔は目で見えるが、小さい生き物。小さい苔の原糸体を拡大して眺めることができる拡大鏡です。