覚悟の瞬間(とき)

First unit 代表取締役 建築家 深井英行
ふかいひでゆき

深井英行

長野県生まれA型
職業:First unit 代表取締役 建築家
趣味:読書、旅行
座右の銘:不撓不屈

16歳の時内装職人として8年修行をした後、24歳で独立し個人事業主となる。9年業者として修業を重ね、33歳にして建築の分野で会社を創業。35歳に同法人で美容健康部門を設立し事業拡大に成功し、
エステサロン運営を始める。

オフィシャルサイト

来歴

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なぜ今の仕事に?

創業したことのきっかけと経緯となると単純で、それまでは個人事業主で下請けさんのまだ下、孫請けさんでお仕事をさせていただいていました。そのころはただひたすら数量をこなしお金を稼ぐ日々でした。ある日、ふと気付くと私にはお仕事中に笑顔が無く、ありがとうという言葉もあまり交わされない自分にショックを受けました。ただひたすら数量をこなすことに夢中になり自分さえ数量を多くこなせれば良いと思ってきていたからでした。そう思ってからは、自分の本当にやりたいことなのか?という疑念がよぎりもっと自分に責任のある立場でお客様の近くで想いのあるお仕事がしたいと強く思うようになり、創業したと思います。しかし、私は幼いころからとても引っ込み思案で人見知りでいつも2番手の立場でした。いつ、どこで、この言葉を知ったのか全く定かではないのですが、「苦手とすることをあたかも得意であるようにふるまう事でその苦手なことを得意とすることが出来る」というような内容の文章を読み、自分の不得意を克服したいという思いから行動に出た結果、会社を設立しました。

現在の仕事への想い

建築と美容という2軸の事業において、双方に関連がないように思われてしまう傾向にあります。しかし、私はどちらも”人の手で施す”という点において共通していると考えます。直接、手掌により技術を織りなし施すことで、その手からは人の想いが伝わります。建築的には設えを計る(設計)、施し道具を用いて造作する(施工)、美容的には設えて(設置)手段を選択し施す(施術)両者において私は「設え」を「物」、「施し」を「事」と置き換えて考えます。いわゆる「物事」であります。手掌から織りなす施しにより物が出来、結果として事が受け継がれる。この物事の連鎖により時代は流れエピソードが語り告げられることとなるように思います。そして、物は物体であり、いつか劣化し朽ち果ててしまいますが、事は想いであり物体が無くても語りつげられ人の心に残り続けることが出来るものだと考えています。逆に物だけ残っていても、人はその物について事を探り知りたがるもので、それだけ人は「事」(想い)に拘り、答えを欲するものだと考えます。よって私が最も大切にしたい物は、物事の「事」であり「想い」であります。「想いを造る」という意味で「空間を想造する」。私は人の想いを大切にし、その想いを記憶に残したいと考えています。

あなたにとって覚悟とは

やはり創業した時ですかね、当時の私が創業することは地域ではまさに青天の霹靂であり出る釘でもあったと思います。一個人の職人が法人格を持ち同じ畑で何をするのか?と方々で物議を醸しだした事で賛否両論、捨てる神ばかりの状況でした。そんな中、20歳の時に自分なりに座右の銘を持ったことを思い出し、改めてその言葉を調べてかみしめました。座右の銘である不撓不屈(どんな困難な時もくじけない様)。当時はこの言葉の意味は理解してはいましたが、よく考えると本当にすごい言葉だなと実感しました。”どんな困難にもくじけない様”ですから、今のこの状況下でもくじけない様なのです。そのように思い自身の畏れを振り払った時が今思い返すと覚悟の瞬間だったかなと感じます。しかし、覚悟とは決断とよく似ているものに感じます。そう考えると日々の判断を選択していく中では決断の連続であり覚悟を決めているようにも思えます。今現在でも、私は茨の道を裸足で全力疾走しているようなものですので覚悟は日々、行われているのように思えてきます。

カッコイイ大人とは?

私にとってのかっこいいの大人像とは、男性なら少年の心をいつまでも忘れず持てる事、女性ならいつまでも少女の心を持てる事ができる大人ですかね。理想に近づくためには、私にもよくわかりませんが私が大切にしていることであれば、自身にも他人にも正直であることですかね。

今後の展望

今後の展望としてはより人々から必要とされる人間であり続けたいと思い、そしてその期待以上に答えを出していきたいと強くおもっています。建築で現実的に言えば、前述させていただいた中で「物・事」を両立した作品を数多く残していきたい。美容ではこれからもお客様の活力となれるように本物であり続ける努力をしていきます。毎年、ストレスでの問題が増加傾向であるように利便性を求める傍ら人としての想いが薄れてきているとともにこのコロナ過で、ふれあいが制限されればされるほど、人と直接相対する価値があるようにも思えます。来店されるお客様のお時間を大切にこれからも設えをの心を忘れずに記憶に残るサービスを行っていきたいと強くおもっています。これからも量ではなく質にこだわり本物であり続けることに邁進していきます。

若者へのメッセージ

大前提なんでも良いので”自身の情熱”を掛けれるものを見つけ夢を抱きそしてその夢の成就に向かい日々奔走すべきだと思います。たとえ夢に向かっていく中で失敗をしたとしても決してあきらめないことが大事です。安易な言葉に聞こえますが私が体現していますのでそこそこ信憑性はあるかと思ってます。理由は簡単です。失敗し遠回りしたとしても失敗しないと見えない景色があるからです。失敗しないことがもちろん大事ですが、失敗しないと経験できない貴重な時間がそこには必ずあり、失敗しないと出会わない人がいるからです。”捨てる神あれば拾う神あり”と言うことが本当に、必ず、あると思います。そこで大切なのは、愚直にも前に進むことをあきらめない事に尽きると思います。私なりにやってはならいこととして、失敗を恐れ挑戦せず後悔することです。失敗しないようにするのは当然で、そのために必要な準備をすることとなりますがその準備段階で自分に打ち勝って畏れのない心を持てれば失敗したと下も後悔はあり得ません。逆に本当に困っている人を目の当たりにしたときは、見返りのない一方通行の愛情を注ぐことです。きっと自身も満たされいずれ帰ってきます。極端かもしれませんが、時間は限られ止まらず進み続けます。どうか自身の感覚を信じこの人生を思う存分、楽しみ良い記憶を残してください。

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