私のカクゴ

Always 代表 阿部美奈子
あべみなこ

阿部美奈子

神奈川県生まれO型
職業:Always 代表
趣味:旅行、国際交流、異文化体験、動物との交流
座右の銘:動物は生き方を教えてくれる師である

麻布大学獣医学修士課程を修了。大学付属病院研修医、動物病院勤務。結婚、出産を機に専業主婦となり3人の娘の子育てに11年間専念。その後復職。2年間勤務した動物病院を退職。ペットロス研究後、「動物医療グリーフケア」を構築。これまで動物医療にない「待合室診療」を開始。合同会社Alwaysを設立。動物医療グリーフケアの商標登録。12年前からマレーシアに居住し、診療、カウンセリング、人材育成セミナーおよび講演会で全国を飛び回るジャパンツアーを展開中。著書に「ペットと人の心に寄り添う動物医療グリーフケア」「犬と私の交換日記」「猫と私の交換日記」など執筆多数。

オフィシャルサイト

来歴

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なぜ今の仕事に?

待合室に笑顔が見えない。病院に来て楽になるはずなのにWhy?復職後、私に衝撃が走りました。これが「グリーフ」との出会いでした。子育てで臨床を離れた11年間にペットと暮らす友だちや習い事の先生から聞いていた悩ましい状況。例えば治療しても回復しない不安、無理やり薬を飲ませる罪悪感、もっと早く気づいてあげていればという後悔や自責、病気や治療がよくわからないまま安心できない日々。獣医師として伝えたことが病気や治療の正論であっても、それが飼い主を追い詰めて笑顔を失くし、飼い主の笑顔がない景色でペットも不安や恐怖を覚え、安心して治療を受けられないという状況。待合室に溢れる喪失感。これを「グリーフ」と考え、グリーフケアを研究し、ペットと人が暮らす日常からペットロスまで順番を待つペットや人にグリーフケアを実施する「待合室診療」を始めました。

現在の仕事への想い

どんなときも「ペットが主役」。人と出会いペットとなった動物のテリトリーを安全基地として守ることです。問診ではペットと家族の出会いや名づけたときのことなどこの子とのハッピーライフの始まりをお聞きします。病気だけではなくペットの個性や好き嫌いを把握し病気になってもその子の日常が壊れないように家族と一緒にベストを考える姿勢。獣医師が考える治療が病気への正論であっても、病気を抱える〇〇ちゃんが不安や恐怖を強め、決して楽にならない危険があります。だからこそ「ペットの病気を診るのではなく病気を抱えるペットを診る」獣医師でありたいと思っています。ペットの〇〇ちゃんの目から景色を見て言葉はなくても〇〇ちゃんが望む生き方を尊重する、そんなペットが味方だと認めてくれる人材を一人でも多く育てることです。

あなたにとって覚悟とは

最初の覚悟は、復職後、勤務していた動物病院を退職し、自身で構築した「動物医療グリーフケア」を一人試行錯誤で始めようと決意したとき。2度目の覚悟はマレーシアに移住後もマレーシアと日本を往復する遠距離通勤で続けていく決意したとき。娘たちは中学生、犬2頭猫3頭を夫とマレーシアに残して毎月2週間づつ往復生活を始めたのです。3度目の覚悟はまさに今。動物医療グリーフケアが商標登録され、動物医療に必要だと認知されはじめた今日。20年目を迎える動物医療グリーフケアを私とともに全国に啓蒙していく後継者を決定し認定するとき。どんなときも人生をともに歩いてきた動物医療グリーフケアをこれから先も「ペットが主役」の医療をブレずに守っていく創設者としての大きな責任と覚悟があります。

カッコイイ大人とは?

「違い」に強い人。自分の想像と違う答えが返ってきたときに自分の正義や価値観で相手を第1声で否定して切り捨てず、「違い」そのものに興味を持って耳を傾ける、そんなニュートラルな姿勢で接する人をカッコイイ大人だと感じます。日本ではみんな同じ方が安心だと感じる人が多く正義も小さく決まっている気がします。それゆえにちょっと違いが見えたときに否定したくなってしまう。でも自分の正義が小さいことを知っているからこそ、自分の正義の隣に他者が考える正義を一つの引き出しとしてスペースがある人はカッコイイです。言葉尻で「違い」を否定せず「違い」の意味を考えたり、評価したり、自分の目からではなく相手の目から景色を見ることができる人です。

今後の展望

私の夢は動物医療グリーフケアがどこの動物病院でも当たり前になる未来です。そのためにはもっと動物医療グリーフケアの認知を全国に広げていかなくてはなりません。ペットを愛するすべての人に動物医療グリーフケアの輪を広げること。心も体も楽に大好きな日常の延長線上でペットが寿命を迎えられるような未来。ホームドクターだけではなく高度医療を提供する二次診療病院こそが、病気ちゃんではなく〇〇ちゃんという「ペットが主役」の考え方を浸透させることが大きな目標の一つです。ペットは病気や医療など理屈を何一つ知りません。目標は飼い主と医療者で作る「ONE Team」。人間主役で考えてしまいがちな治療選択をペットのグリーフに寄り添い、ペットが勇気を持って彼らのベストに挑戦できるように支え、ペットが「日本人に出会えて幸せだったよ」という気持ちで迎えるハッピーエンディングを最後にプレゼントすることです。

若者へのメッセージ

みんな違うことを頭ではわかっていてもみんなと違うことで心が不安になってしまうこともあると思います。これはグリーフという自然な心の反応。将来が見えないときや目標がみつからないときにグリーフを抱えると思考力がさらに下がります。こんなときは「自分探しの時間」を楽しむ絶好のチャンスだと考えてください。何度も挑戦して何度も失敗。喪失感というグリーフが押し寄せますが、涙を思いきり流した後に、未来に活かす「覚悟」に出合えるはず。「覚悟」は一歩前に進む勇気をくれます。家庭がある女性が自分のやりがいのためにマレーシアと日本を遠距離通勤しようという発想は周囲から見たら「ありえない」突飛なことだったと思います。でもビュンって未来への風が吹いたから乗りました。自分が大切にしたいなにかに出合ったときには、思い切って「覚悟」という強い味方と一緒に風に乗りましょう。幸運がついてきます。Life is beautiful !

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