東京農業大学農学部卒業。新卒でオグラ眼鏡店に入社。病院外商勤務等を6年経験。退社後家業のノザワ時計眼鏡店手伝いを経て、1996年独立。2000年、新潟市に視覚行動研究所設立。現在、大阪と東京に検査室を持ち、その他各地でも検査会を実施している。
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長く眼科での検査を手伝いながら、眼鏡を販売する形態の仕事をしておりましたが、他力依存ではなく自分のステージで自分の仕事をしたいと、思い続けていました。40歳の時に、それまでも独自で勉強していた両眼視機能検査を活かせる、スポーツアスリートとの関わりが始まり、眼科での仕事から自分のやりたい仕事への脱却を図りました。
アスリートだけでなく、来て頂く全てのお客様の両眼視機能を把握し、身体や心に及ぼす不具合を取り除くことを目標としています。その為に、万全の状況で検査を行い、その方にとって最適な眼鏡やトレーニングの処方をおこないたいと思います。両眼視機能や眼球運動の検査は、他者に負けたくありません。
新卒で入社した眼鏡店での研修で、ある眼科医師のもとで勉強させてもらえました。幸運にも素晴らしい人間性と、眼科医療と視覚機能検査の技術を併せ持った名医でした。眼の検査から人に感動してもらえることが出来るのだと、そして自分もそういう仕事がしてみたいと、心から思いました。
自分の行動に責任を持つこと。そしてその為には自分のことは自分で決めることです。人のせいにしない、言い訳をしないことを徹底する必要があると思います。他人にとらわれず、自分の世界を持っている。あるいは人とつるまなくても、自分で自信を持って行動できることが大人の条件だと思います。
五感(視、聴、嗅、味、触)の中でも、人間にとって視覚は最大に大きな比率を占める感覚です。常時直立歩行する動物は人間だけで、これは立ち上がってなるべく上から見る、すなわち視覚の優位性を生かす為に独自の進化を遂げてきたと考えています。現在の人間は、電子機器に依存した生活があまりにも当たり前となり、逆に両眼でものを見ることの重要性を忘れてしまいがちです。片眼が動きづらく視線が定まらない、あるいは見つめすぎて過度の身体緊張を引き起こすなど、両眼で見ることが実は体にとって大きなストレスの要因となり得ます。原因不明の腰痛や頭痛など、実は原因は眼であることがたいへんに多いものです。視覚に対して、あまりにもいい加減になっていないでしょうか。もっと自分の視覚を敏感に、客観的にとらえてみることが必要なのではないでしょうか。
大学を卒業して40年経ちました。人生の中で、おそらく最も重要な期間だったと思います。いい時期も、良くない時期もありました。ほんの10年ほど前は、廃業も考えたほど低迷したこともありました。若い時に、思い通りにいかないことは当たり前のようにあります。しかし誰にでも必ずチャンスはある。そのチャンスを掴めるか掴めないかを分けるもの、それは自分の牙を研いでおけるかどうか。これにつきます。これと決めたことに対して研鑽、準備することです。その上で、自分一人の力で行うのでなく、外に出て人に会いに行く。自分一人の力など知れたものです。私自身、この40年で、10年に一人くらい、人生を変えるような大きな出会いがあり、その方々との付き合いが今を支えてくれています。
コンパクトなボディながら、プロカメラマン使用の機材と同等の性能と耐久性を持つ、私には分不相応なカメラ。写真を撮ることより、精密機械を動かしている感が楽しくて、ガチャガチャ触っています。
機械式(電気系統を持たない)でありながら、1年間使って7秒しか狂わなかったという、スイスの一流ブランド真っ青の驚異的精密腕時計。水面をイメージしたブルーの文字盤も美しく、日本人として誇らしく思えてしまいます。