覚悟の瞬間(とき)

ラプタープロジェクト 代表取締役・看護師 青柳智和
あおやぎともかず

青柳智和

茨城県生まれO型
職業:ラプタープロジェクト 代表取締役・看護師
趣味:猫いじり、寄付
座右の銘:迷ったら前へ、逃げずに前へ

看護師を志したのは、高校の進路指導の先生との会話がきっかけ(のちに祖母の希望でもあったと判明)。当初、それほど熱心ではなかったが、勤労学生として病院で勤務する中で多くの患者さんの生死に関り、いつしか勤勉となり、29歳の時に起業して教育事業を開始、現在は国策である「看護師特定行為研修」の管理運営を主軸とし、日々医療の実践、教育、研究を行っています。

オフィシャルサイト

来歴

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なぜ今の仕事に?

看護師は、高校の進路指導の先生の一言です。高校時代はバイトに明け暮れていたので「仕事はしたい、でも勉強も必要そうだなぁ」とつぶやいた時に、進路指導の先生が「女の子なら働きながら勉強できる准看護学校があるけどなぁ」とおっしゃってくださり、見て見たら「男子も募集してるみたいですよ」と見つけたことがきっかけです。父は消防吏員で母は病院事務職員だったので医療に対する違和感はそれほどありませんでした。18歳から23歳まで在籍した個人病院が僕のすべての基礎を作ってくれました。看護学校と病院を往復する日々で休みもほとんどありませんでしたが、時間を見つけて遊びながらもとにかく充実していたと思います。個人病院がゆえに慢性的に人手不足であったということもあり、自分がいなくても機能する組織を作らなければと考え、病院のマニュアル(仙波ドクターシャットアウトマニュアル)を作りました。今考えると20歳のときなのでよくできたなとは思いますが、私の原点は確実にこのころだと思います。その後、総合病院に移り、呼吸療法や手術室業務改善、禁煙支援など経験し、「現場を変えるには外から」だと感じ、29歳の時に起業しました。

現在の仕事への想い

「手を抜かずに力を抜く」つまり、自分でやらなければいけないことと、他人に任せることの区別ですかね。我々看護師は、入院中の患者さんから時に感謝されると思います。しかし裏を返せば看護師でなくてもできることまで看護師が行っていることの表れかもしれません。確かに看護師の存在は重要だとは思いますが、頑張りすぎた結果、当の看護師が疲れてしまうということがあると思います。他人やITに任せるには頭を使う必要がありますから「手を抜く」というのは簡単なことではありません。しかし、残業せずにやりがいをもって医療を実践するには、精神論ではダメだと思います。例えば、看護助手さんなどにお手伝いいただきながら、看護師は看護師にしかできないことを行うべきと考えております。「自分にしかできない」という状況はたとえ忙しくてもやりがいに繋がり、離職率は下がるでしょう。検温のことをバイタルサインのチェックと言いますが、看護師は日々患者さんの生命の兆候を確認する必要が有ります。しかし、変化していないであろう血圧を日に何度も測ることは意味がなく、血圧を測る必要があるか、検査を行う必要があるかに目を光らせる、それが看護師の仕事でしょう。特定行為の受講生に対しては「手を抜かずに力を抜く、つまりは頭を使いましょう、逃げずに考えましょう」と指導しています。

あなたにとって覚悟とは

29歳で起業しておりますが、会社を作る、大学院へ進学する、高知県の病院へ修行に行く、あるいはアプリを製作する、人材紹介業を始める、看護師特定行為研修センターを始めるなど思えばこの16年間で多くの決断をしてまいりました。しかし覚悟というよりは勢いで来てしまった部分が少なからずあったように思います。ただ、現在開発している看護師用のチャットボットには大きな可能性を感じており、つい最近ではありますが2021年の10月に時間と資金を準備し、開発に着手しました。質の高い医療の提供に教育は欠かせません。しかし、高度化複雑化する医療に対応するには単に教育だけでは限界があり、ITを用いた効率化が絶対的に必要です。いつか誰かが作るだろうと他人ごとに考えていましたが、診療看護師として病院で医療を実践し、海外誌にも論文が投稿できるまでに成長し、国策である特定行為研修にも関わり、会社も経営している自分を客観的に見直した時、「自分がやるしかない」と目が覚めました。今思えばその時が覚悟の瞬間でした。Nurse-Bot(商標登録申請中)で医療の現場を変えて見せます。現場の多くの看護師は、患者さんを想い、「どうにかしてあげたい」と考えていますが、同時に「自分にはできない」と感じているようにも見えます。教育やITで臨床の看護師をサポートし、看護師にやりがいを取り戻したいです。

カッコイイ大人とは?

業界に風穴を空けられる人です。例えば、モーターの日本電産創業者、永守重信会長、広告のサイバーエージェント創業者藤田晋社長や、神戸大学感染症内科の岩田健太郎教授です。皆さん、現状に少なからず不満があると思います。多くは古い制度やしきたり、慣習、固定概念から来るものかと思います。そこに風穴を空け、時代を変えていく人に憧れます。幸い、先ほど挙げた3人は書籍をたくさん出されているので参考にさせていただきやすかったです。岩田先生には直接会いに行って話も聞かせていただきましたし、永守会長にも講演会で質問させていただいたり、手紙を書かせていただき、あることを提案してご対応いただきました。藤田社長は若くして上場を果たしており、手記からビジネスを学ばせていただきました。

今後の展望

「自分が入院したい病院の創造」をミッションステートメントに掲げています。医師が医師にしかできない仕事に集中できる環境を作れれば、医療はまだまだ進化できると思っています。そのためのキーワードは「看護師特定行為」です。看護師特定行為は、今まで医師が行ってきた医行為の一部をタスクシフトの一環として研修を受けた看護師が手順書を用いて行うものです。単に医師の役割を看護師が行うというものではなく、看護師が現場で判断し、タイムリーに検査や点滴などの介入が可能となります。当然医師の業務量は減少し、本来医師にしかできない高度な医療に集中することが可能となります。「高い知識と優れた技術」を提供できる病院に私は入院したいと心から思っているので、ある意味自分のために看護師の教育を行っていると言えるかもしれません。ただ、教育と同時にIT化も進める必要があり、先にも述べましたが現在、看護師が気軽に相談できるチャットボットを開発しています。書籍「洞察力で見抜く急変予兆」は大変好評を頂いておりますが、検索性には乏しく、情報量にも限界があります。オンラインサロンも教育の手段としては有効だと思いますが勉強には時間がかかります。看護師の守備範囲は膨大ですので、現場では仕事ができる看護師が必要です。そんな臨床をITで支えて行きます。全病棟、全訪問看護ステーションが当社のボットを日常的に使っている未来が当面の目標です。

若者へのメッセージ

まず問題点に気づく目、現状を疑う目を持って欲しいと思います。全体を見る鳥の眼、現場を見る虫の眼、タイミングを見る魚の眼、相手の立場を逆から見られるコウモリの眼ですかね。つぶさに4つの視点から観察してると、「今、コレが足りてない!」ということに気づけます。ナイチンゲールがなぜ語り継がれているかというと、統計を駆使した観察眼と優れた突破力があったからでしょう。安い精神論でけむに巻こうとはしておらず高いマーケティング能力をいかんなく発揮されています。状況を打開する突破力を持ち、成功するまでやって信頼を作りましょう。昭和っぽいことをいうと煙たがられるかもしれませんが、人生うまくいっている人は現代でもモーレツに働いています。自分を解放して人の目を気にせず、人と比べず、昨日の自分に負けないようモーレツに働いてください。「決める、始める、続ける」これで人生好転します。

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本文でも紹介させていただきました20歳の頃に作ったマニュアルの最終版です。23歳まで3回改訂し、写真のものが最終版ですが、初心を忘れないように部屋に飾ってあります。

洞察力で見抜く急変予兆

自分で書いて自分で出版し、自社を支える主力商品です。「患者さんの状態が悪くなる前に見つけたい」そんな思いで作りましたが、自分にとっての自信の源にもなっていますね。