川原恵一郎 (かわはらけいいちろう)
1966年11月2日 福岡県生まれ
アース・ソリューション 代表
九州大学大学院・工学研究科修了。建設コンサルタント会社・環境分析会社を経て、環境浄化の独自コンセプト「ソフト・レメディエーション」を提唱し、独立。バイオテクノロジーを用いた土壌汚染対策の専門サービスを展開。

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幼少~学生時代
小学校の前の数年、両親が多忙で父の実家の長崎に預けられ、祖父母や叔母と生活しました。幼稚園には行かず、田舎でのびのび過ごしました。小・中学校時代は画家になりたいと思っていましたね。集団活動が好きでなかったのかもしれません。高校に入ってからは現実的な選択で、一浪して地元の大学に入りました。大学では確固たる目標がなく、留年しながら6年で卒業しました。工学部の土木工学科に属する最後の年、長崎・雲仙岳の噴火による大土石流・火砕流が起き、その発生現象をテーマに卒論を書きました。想像を絶する大災害を数少ないデータから解析する方法論は大変興味深く、そのまま大学院へ進学し、修士・博士課程の5年をあっという間に終えました。研究者になろうとは思っていませんでした。大学職員よりビジネスマンの方が自由度の幅が大きいと考えていました。

続き(現在の道へ進んだきっかけ)

現在の道へ進んだきっかけ
最初は、大学時代の研究テーマにも通じる建設コンサルタントの会社に就職しました。自然災害の調査や対策計画、ダムや河川構造物の設計などを官公庁向けに行う業界です。官公庁に特化したその業界は自由度の高いビジネス業界とはかなりギャップがありました。その会社自体は優良企業で、大学の先輩も多く、良い職場環境でした。しかし、それ故に方向転換は早い方がいいと考え、わずか2年で転職しました。友人の勤める環境分析を主とする会社を紹介してもらい入社しました。土木業界から環境分析業界は近くて遠い存在でした。ただ、公共性の高い社会的意義がありながら、なおかつ民間向け、市民向けに販路が向けられる理想の業界だと直感しました。その会社の技術開発テーマの一つにバイオテクノロジーを用いた土壌・地下水汚染の浄化がありました。転職早々に、その技術開発の実用化についてエンジニアリング担当として指名を受け、はじめてバイオレメディエーションという技術と出会いました。

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続き(ターニングポイント)

ターニングポイント
バイオレメディエーションという技術開発への参画は、いきなりの指令でした。その分野で先行していた欧米の技術の視察にはじまり、プロジェクトチームの準備までその会社の社長とマンツーマンで取り組みました。結局、社長は私をリーダーに任命し、土壌浄化プロジェクトチームを発足させました。社長という仕事の一面、特に決断、決定というシーンを、初めて自分が渦中で目の当たりにしました。その後、事業化は一進一退しながらも前進していきましたが、それとは別に会社経営の再編がありました。経営再編にあたり、いろいろな利害関係者の中で責任を全うすることの重要さ・大変さを痛感しました。これまでの知識と経験を直結させた環境ビジネスとしての概念形成には、今が大変重要な時期と考えていたので、今後全てのリスクを自分自身で負うことができる究極の形として、単身で起業する方法を選びました。幸いにも、これまで同僚だった仲間も加わり、また交流のあった諸先輩方が有志として参画していただきスタートすることができました。

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続き(覚悟の瞬間)

覚悟の瞬間
妻とは大学卒業と同時に結婚しました。その後、大学院の5年間は学生結婚時代となります。30歳でようやく就職するも、前述のような展開です。にもかかわらず彼女はいつも反対せず、サポートし続けてくれています。すべてのターニングポイントは彼女とともに超えてきました。彼女と一緒だから乗り越えられたのかもしれません。

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続き(今後の目標)

今後の目標
土壌汚染という足元深くで進行している環境災害は目に見えない部分があります。火山災害のような大自然による現象もめったに起こらず対応のしようが難しいという点で、不確実な現象としては通じるところがあります。そのような現象に対してサイエンスとエンジニアリングを結び、さらには専門技術サービスとして確立するのはたいへんやりがいがあります。この分野で培った経験や知識をそのために活かしていきたいと思います。また、同じコンセプトのビジネスパーソンの活躍できるステージを創りたいですね。創業して5年が経ちました。今後は、若い研究者・技術者からビジネスパーソンの育成にも注力します。ニッチな業界ゆえにいろいろな活躍の場も限られているのが現状です。そのためには社会的・経済的視点からもアースソリューションを魅力ある企業にしなくてはならないと考えています。私の最大のミッションです。

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手帳

打ち合わせのメモから、ウォーキング中のアイディア・メモまで常に携帯できる小型手帳。羊革の軽くてしなやかな肌触りと薄いグリーンカラーの専用用紙の書きやすさは秀逸です。

スマートフォン

ノートパソコン用の通信端末としてテザリングを兼ねて、普段の携帯電話と合わせて利用しています。音声認識のウェブ検索機能は、調べ物が多い職業上たいへん便利。ユーザビリティを備えたIT機器はビジネスツールの必需品です。