私のカクゴ

三味線演奏者 吉田良一郎
よしだりょういちろう

吉田良一郎

北海道生まれA型
職業:三味線演奏者
趣味:DVD鑑賞
座右の銘:努力、努力、努力

5歳より三味線を習い始め、1990年より津軽三味線奏者・初代佐々木孝に師事。津軽三味線の全国大会などで頭角を現し、弟の吉田健一とともに吉田兄弟として1999年メジャーデビュー、現在まで10枚のアルバム他をリリース。今年は「弦奏~津軽三味線とクラシックのマリアージュ」「三味線だけの世界」「和の祭典」など各種公演を日本全国で展開中。また学校公演を中心とした新・純邦楽ユニット WASABIでの活動や新人アーティストMakiMikiのプロデュースなどソロワークもスタートさせている。2003年の全米デビュー以降、アメリカ・ヨーロッパ・アジア・オセアニア等、世界各国での活動や、国内外問わず様々なアーティストとのコラボレーションも積極的に行い、日本の伝統芸能の枠を超えて、ワールドワイドに活躍できるアーティストとして期待されている。

オフィシャルサイト

来歴

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幼少~学生時代

北海道登別市で生まれ、山・川・海と大自然の中で育ったので、いつも弟と駆け回って遊んでいました。ひとつだけ普通の子と違ったところは、夕方の17~18時になると必ず三味線の練習をしていたという点でしょうか。三味線に関しては、父が大変厳しかったので必ず毎日練習をしていました。小学校のころには弟と一緒に「中学校にあがったら、三味線はやめる!」と母に宣言をしていたことを覚えています。

三味線の道へ進んだきっかけ

5歳くらいの時、近所の子どもたちが習い事を始めたのが羨ましくなり、私も「習い事がしたい!」と親に申し出たことがありました。その時に父が勧めたのが三味線で、私と弟は言われるがまま三味線を習うことに・・・。三味線がどんな楽器なのかも分からないままに始めたのですが、その習い事に違和感を覚えたのは小学校に入学してからでしたね。同級生からは「おじいさんおばあさんがやる楽器だ」と言われていたので、だんだん演奏をするのが恥ずかしくなっていきました。中学校入学時にお師匠さんが変わったことがきっかけで、津軽三味線に出会うこととなります。「かっこいい!」それが第一印象でした。その時から、やらされる演奏ではなく、自分から率先して練習に励むようになっていきましたね。

ターニングポイント

北海道で演奏をしていた時にはたくさんの賞もいただき、夢を持って上京をすることになります。しかし、東京で私を待っていたのは批判の嵐でした。自分のそれまでの演奏スタイルは全否定され、「姿勢が悪い、フレーズが悪い、それは津軽三味線じゃない」と罵倒される日々が続きました。あんなに楽しかった演奏が、比べ物にならないくらい辛いものになっていき、気付いた時には進むべき道すら分からなくなっていました。その時に、たまたま見つけた和太鼓のCDが私をブレイクスルーへと導いてくれたのです。伝統楽器である和太鼓を自分独自のスタイルで確立している奏者の姿に憧れ、自分もそうありたいと強く願うようになりました。それからは先生から言われることをすべて無視して、北海道時代の演奏を必死に取り戻しました。

覚悟の瞬間

2003年全米デビューをした時のことは忘れることができません。演奏が終わった後には、オールスタンディングでの拍手喝采。吉田兄弟にとっての大きな一歩でした。しかし、あれだけ広いアメリカの中で演奏を続けていくためには、現状で満足をしてはいけないと覚悟を決めた瞬間でもありましたね。CDショップでのインストアライブも行いましたし、自分たちの足で実際にPR活動もするようにしていました。お客さんの反応がダイレクトに返ってくるライブなどでは、いかにオーディエンスの足を止めていられるかを必死に考え、津軽三味線のルーツと呼ばれている姿を身を持って心得る経験となりました。また、どんな状況でも動じずに演奏を続けるというような精神の強さもここで学ぶことができたと思っています。

今後の目標

津軽三味線を担いで、世界中を歩き回るのが目標です。でも、そのためにはもっともっと私たちの演奏を認知させなければなりません。そのための目標として、グラミー賞があります。これは私たちにとって取らなければならない賞ですし、それを経た先の世界ツアーを私は見据えています。

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お気に入り

バチ

デビュー当時から同じメーカーのものを使用しています。特に厚みのあるもので、特徴的ですね。力強く、ダイナミックな津軽三味線には欠かせないアイテムです。

DVD

移動中や楽屋、ホテルなどでもDVDを観ています。夢の世界へ引き込んでくれるような作品が好きですね。実は、DVDを観ながら三味線の練習をしたりもするんです。