覚悟の瞬間(とき)

医療法人杏月会空の森クリニック 理事長 德永義光
とくながよしみつ

德永義光

沖縄県生まれA型
職業:医療法人杏月会空の森クリニック 理事長
趣味:読書、ダイエット
座右の銘:一隅を照らす 人間万事塞翁が馬

琉球大学医学部医学科卒業。琉球大学付属病院・沖縄県立那覇病院・那覇市立病院勤務後、滋賀医科大学にて研究生活。滋賀医科大学より医学博士号授与。ローマ大学医学部解剖学講座へ留学。帰国後豊見城中央病院・アドベンチストメディカルセンター勤務後、2005年沖縄県で唯一の不妊治療専門クリニック「ALBA OKINAWA CLINIC」を開業。2014年新たに「空の森クリニック」を設立した。現在同クリニックでは医師10名で不妊治療のみならず、婦人内視鏡手術、分娩も行っている。

オフィシャルサイト

来歴

1 2 3 4 5 6

なぜ今の仕事に?

もともと医師を目指していたわけではありません。したがって医学部での勉強も基礎医学以外はあまり興味を持てませんでした。ただ現在私の師匠である佐久本哲郎先生のおられた産婦人科講座がとても魅力的で卒業前から産婦人科に入局を予定していました。医師になって沢山の患者さんを診てきましたが、一生懸命働いて、患者さんも必死になっているのになかなかお互いが幸福感を得られないことに疑問を抱きました。病気が治る(不妊治療の場合は妊娠して子供が授かる)ことだけを医療の目的とするから、多くの人が満足できないのではないのか。医療にはもっと大きな目的があるのではないのかと考えた結果、自分で理想の医療施設をつくろうという結論に至りました。

現在の仕事への想い

医療は「究極のサービス業」と考えています。つまり他人に知られたくないことを話し、見せたくない体を見せ、怖くそして痛い検査を受け、辛い治療に耐えて、挙句に高額な診療費を支払う。このような業種は他にはありません。医療従事者もそのことに慣れてしまって疑問すら持ちません。しかしこれからは医療施設は選ばれる時代がやってきます。高度な医療技術を提供することは当たり前で、それを売りにしてはいけない。患者さんの持っている自然治癒力を十分発揮してもらえるような環境づくりが大切なのです。我々のクリニックでは患者をゲストと呼び、医師も看護師も白衣を着ていません。呼び出しはiPodです。森の中にクリニックがありますので、自然を感じながら過ごすことができます。そのなかでまずスタッフが癒される、そしてそのスタッフが行う医療行為でゲストである患者さんが最良の医療を受けてもらう。その満足な笑顔でスタッフも充実感を持つことができるのです。

あなたにとって覚悟とは

私は2005年に開業しました。当初はスタッフ10名足らずの小さなクリニックでした。そこは私が主役のクリニックでしたが、おかげさまで多くの患者様の支持を得られ、徐々にスタッフも増えてゆきました。2009年に私の師匠である佐久本哲郎先生をクリニックに迎えて新たな診療体制を開始しました。その時に思いました。生殖医療分野の偉大な先生を迎えるからにはそれなりの覚悟でこれからの医療を作らなければと。私個人の利益ではなく、沖縄県の、日本全国の、そして世界の人々に幸せを届けられる医療施設を作ろうと。そして2014年にグラフィックデザイナーの佐藤卓氏に総合プロデュースをお願いして、世界でも類を見ない医療施設「空の森クリニック」を作りました。そこでは多くの優秀なスタッフがキラキラと輝けるようにと私は出来るだけ裏方の仕事に徹する覚悟でいます。「空の森クリニック」は医療に夢を持つ人間のためのプラットホームなのです。

カッコイイ大人とは?

何ものにも執着しない人はカッコイイと思います。日々自分の置かれている状況を少しでも良くしたいと頑張る。そこには手段やイデオロギーなどにとらわれないで、ただ毎日を必死になって生きてゆく。過去にも未来にも気を配らず、今を一生懸命生き抜く。そういう人に憧れます。自分の出来ることで今の世界を毎日少しずつ良くしてゆく。そのことに疑いを持たず生きてゆきたいと思います。

今後に向かって

「空の森」は総合プロデュースをしていただいたグラフィックデザイナーの佐藤卓氏により命名されました。先の太平洋戦争で焼け野原になった沖縄本島南部の地に森を創ろうというのがコンセプトです。まずクリニックの周りに森を創ります。森はただ木を植えれば出来るものではありません。毎日手入れが必要です。その維持費にはクリニックの収益が充てられています。つまり私たちの生業が直接森創りにつながっています。この考えを多くの方々に広げ、何か新しい事業が始まるたびにそこに森が出来るようになれば100年後には沖縄本島が豊な緑に包まれるようになると思います。世界中からこの森に、この沖縄に人々が訪れるようになって行く。その一歩となりたいと考えています。

若者へのメッセージ

生殖医療(つまり不妊治療)を行っていて、我々はこの世の中に奇跡的に生まれてきたのだなと日々感じます。つまり私たちの存在は決して当たり前ではないのです。この世に生まれたからには、自分の限界など決めずに死の瞬間まで自分の出来ることをやり続けようではありませんか。失敗したって、うまく行かなくたって、宇宙の一員であることには変わりがありません。とにかく生きている間必死になって働けば、他人の評価ではなく、自分自身が満足できるのです。

おすすめ動画※この動画を見た人はこの人の動画も観ています

神奈川県知事 黒岩祐治

神奈川県知事
黒岩祐治

北関東循環器病院 院長 南和友

北関東循環器病院 院長
南和友

東京外語大学教授 伊勢崎賢治

東京外語大学教授
伊勢崎賢治

お気に入り

眼鏡

グラフィックデザイナーの佐藤卓さんと同じモデルのフレーム。これは佐藤さんがかけたい眼鏡としてデザインされたもの。そして佐藤さんからプレゼントしてもらった。

名詞入れ

自宅を建ててくれた棟梁が手作りしてくれた皮の名刺入れ。竣工祝いに頂いた。とても使い易く、愛着のある一品。