覚悟の瞬間(とき)

赤羽静脈瘤クリニック 院長 岡本慎一
おかもとしんいち

岡本慎一

京都府生まれO型
職業:赤羽静脈瘤クリニック 院長
趣味:食べ歩き、旅行、ボクシング
座右の銘:GIVE&GIVE

京都府立医科大学、同大学院卒業。「多血漿板血漿と生体材料(特許取得)を用いた再生医療」に関する論文で医学博士号取得。下肢静脈瘤血管内焼灼術指導医、脈管専門医、整形外科専門医。ORS New Investigator Recognition Award ファイナリスト。2015年2月14日 赤羽静脈瘤クリニック開院。

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来歴

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なぜ今の仕事に?

保育園の園内行事でキュウリの千切りがあって、先生から手先が器用だねと言われたのを覚えています。小学校でも絵を書いたり彫刻などが好きでした。手先が器用なことを将来生かしたいという思いは少なからずありました。子供の頃に両親が一時的に別居したことがあって、その時に母親が金銭的に困っているのを見ていましたので、将来の職業として経済的に安定しているという条件は常に念頭にありました。しかし周りに医療関係者がいなかったのと、私の高校からは誰も医学部に進学したことがなかったので、自分が医師になるという選択肢は思いつきもしませんでした。しかし大学受験の時、僕が建築学部を不合格になったのとは対照的に同級生の一人がその高校で初めて医学部に合格しました。それを知って、手先の器用さを生かせて経済的に安定している職業として医師という選択肢に気づくことができました。

現在の仕事への想い

医療を行う上での最優先事項は病気を治すことですが、私はそのことに加えて「いかに治療全体を通して満足してもらえるか」を大切にしています。「治った」ということと「治療に満足した」という2つはある程度は一致するのですが、例えば静脈瘤は治ったけど手術がすごく痛かったとか、スタッフの対応が悪かったとなれば治療の満足度は下がります。これは一例にすぎませんが、当院では患者様の呼び方を「○○様」で統一しています。「様」と呼ぶことにより、従業員にもより患者様を敬う気持ちが芽生えますし、名前以外の部分も自然に丁寧な言葉遣いになります。こういった、患者様が心地よいと思ってもらえることをひとつひとつ積み重ねることにより「この病院で治療を受けてよかった」と言ってもらえるようになります。そしてその言葉が我々の仕事へのモチベーションになり、さらなる改善への好循環へつながっています。

そう思うようになった、きっかけ

きっかけと言うよりも、元々人を喜ばせることが好きなんだと思います。学生時代は調理のバイトをしていて、自分の料理で人に喜んでもらえるのがすごく好きでした。また、バンド活動をしていたのですが、自分たちの音楽を好きと言ってもらえることが大きなやりがいでした。医師になった今でも、この患者様はどうやったら喜んでくれるだろうということを常に考えています。例えば、手術前後の足の写真をお渡しして治療効果を視覚的にも実感して頂いたり、診察の待ち時間がでないように事務処理の無駄を極力省いたり、病状や治療の説明の際はイラストを使ったり、あと細かくなりますがエコー検査で使うゼリーを人肌に温めておいたりなど、治療以外の部分でも、患者様にとって良いと思ったことはすべて実践しています。

あなたにとって覚悟とは

実は僕は脊椎外科として医師のスタートを切りました。しかし、下肢静脈瘤の発症数に比べて、その治療を専門にする医師が圧倒的に少ないことを知り、血管外科にキャリアチェンジすることを決意しました。しかし、その当時所属していた医局という組織は辞めるのに非常に勇気がいります。特にその医局は統制がとれており、ほとんどの医師が辞めることなくそこで医師人生を全うします。その医局を辞めたら医師として今後やっていけないんじゃないか、という妄想まで抱いていました。昔「白い巨塔」というテレビ番組がありましたが、ああいった感じです。それでも自分の決断を信じてその当時の上司に辞意を伝え、最終勤務日に病院の門から外へ出た瞬間が、新たな医師人生の覚悟の瞬間でした。

今後に向かって

5年前(2011年)から下肢静脈瘤のカテーテル治療が保険適応になりました。この治療は治癒率が非常に高いことに加えて、日帰り治療が可能で体への負担も少ない素晴らしい治療です。しかし、まだこの治療のことを知らない方がたくさんいらっしゃいます。また、知っていてもやはり手術は怖いという方も多い。私はこういった方々になるべくこの治療を受けて頂き、足に悩みの無い人生を送って頂きたいと考えています。治療後に「足のコブが無くなってスカートがはけるようになった」「足のだるさが無くなって遠くまで歩けるようになった」「こむら返りが無くなって夜ぐっすり眠れるようになった」など、たくさんの喜びの声を頂くたびにこの治療の素晴らしさを実感しています。

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お気に入り

財布

僕は旅行が好きなのですが、毎回現地で使う用に持っていくのがこの財布です。この財布を見ると旅行に行った様々な思い出が蘇ってきますし、これからもずっとこの財布といろんな国を訪れたいと思います。

ボールペン

脊椎外科を辞める時に、後輩達がお金を出し合ってプレゼントしてくれたボールペンです。これを見ると医師になりたての頃のハードな研修医時代を思い出します。あの時代があるから今は大抵のことはしんどいと思いません。