覚悟の瞬間(とき)

プロ フリーダイバー・日本代表 岡本美鈴
おかもとみすず

岡本美鈴

東京都生まれO型
職業:プロ フリーダイバー・日本代表
趣味:灯台巡り
座右の銘:人生はブレイクスルーの積み重ね。

フリーダイビング競技、素潜り90メートルのアジア・日本記録(世界歴代3位タイ)を持つ。野生のイルカと泳ぎたくて2003年30歳から競技を開始し、水泳教室へ通いカナヅチも克服した。2006年61m初めて日本記録樹立してから隔年開催される世界大会団体戦では2度の金メダル、銅・銀と、4連続でメダル獲得中。2012年世界大会個人戦では海洋種目にて日本人初となる銀メダルを獲得した。競技活動と共に「プールナ フリーダイビングスクール」主宰。海洋保全PR活動「Marine Action」を立ち上げ海洋環境の大切さも伝えている。

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来歴

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幼少期~学生時代

キッカケはテレビで見た小笠原のイルカでした。1999年イルカを見るために小笠原を訪れました。見る事はできたのですがカナヅチの私はライフジャケットを着用し水面から見るだけ。島の女の子達はグングン潜りイルカと自由に泳いでいます。『私もあぁなりたい!』と思いました。その後フリーダイビング日本代表の方と出会い競技の事を教えてもらいました。素潜りのスポーツなんて泳げない自分にはかなり敷居が高かったのですが「イルカと泳ぎたいなら近道になるよ」と奨められ勇気を出して2003年講習を受講しました。その時既に30歳でした。今思えば少々無謀でしたが、はじめの一歩を踏み出せたのは、「苦手だからこそ負荷がある方を選ぼう」と思ったことと、フリーダイバーが海洋ほ乳類のように潜ってゆく動画を見て「こんなに美しくカッコいいスポーツがあるのか!」と感動したからです。

覚悟の瞬間

死にそうになったことがありました。フリーダイビングを始める前ですが、サリン事件の被害にあい、翌年は大きな手術をしました。どちらともタイミングが変われば命はない状況でした。この体験から当時は当たり前に来ると思っていた明日や来年は何の保証もないことを実感してリアルに「命のタイムリミット」を意識しました。その中で「今やりたいことは?」と自分に問いかけ、やりたい事は全てやろう、そういう生き方をしようと決めました。手術後早速、興味があった子供キャンプのお手伝いに参加しました。アウトドアレジャーが大好きになり、これが今につながっていると思います。人生の中でネガティブな事件でしたがおかげで「生きる勢い」がついたと思うし、フリーダイビング世界大会では毎回「これが最後かもしれない」という気持ちで臨んだので全力でトレーニングを行ってきました。

今後の目標

自己ベストを更新し続けることです。2012年90mのダイブが成功した瞬間にその先の深海を見たい気持ちになり、トライし続ける覚悟を決めました。ここから先は深海特有のリスクが大きく解明されていない事も多いデスゾーンなのかもしれません。また、チャレンジを継続する事も資金や練習環境の問題と向き合わなければなりませんが、41歳という年齢とカナヅチだった自分がどこまで深く潜れるのか、この先の海の世界を覗いてみたいという好奇心がまだまだ残っています。課題も全て含めてトライし続け、応援下さる皆さんと一緒にブレイクスルーを積み重ねたいです。またフリーダイビングのスクール活動や海洋保全PR活動などフリーダイビングを通して海や多くの方との関わり合いも大切にしてゆきたいと思っています。

日本を背負う若者へのメッセージ

ちょっとした事でもいい、小さくてもいい、好奇心やワクワクする気持ちを大切にして欲しいと思います。そして「なりたい自分」や「知りたい世界」ができたらぜひ「はじめの一歩」を踏み出してみてください。好奇心が情熱になり自分の限界を突破できる。「人生はブレイクスルーの積み重ねだね」と友人が言ってくれました。私も身体が何歳になってもブレイクスルーを重ね、濃密で深みのある人生にしたいと思っています。

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作家 室井祐月

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総合格闘家 所英男

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公立豊岡病院但馬救命救急センター センター長	 小林誠人

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お気に入り

灯台フィギュア

後援会の方々から頂いた犬吠埼灯台のフィギュア。机の上に置いてあり毎日眺めています。船舶免許講習がキッカケで灯台にはまって以来美しい外観や海の道先案内人としての役割に人らしさと魅力を感じています。灯台を散歩する時間が何より好きなので、普段これを眺めてリラックスしています。

競技用ラニヤード(安全ケーブル)

海へ潜る種目では垂直に垂らしたガイドロープ沿いに潜行し浮上します。選手は安全上ガイドロープから身体が離れないようにこのケーブルを使用しなければなりません。これは主人が製作してくれたケーブルで、深く潜る前に平常心を保てるようにとメッセージ入りです。自分にとっての御守りです。