覚悟の瞬間(とき)

元WBC世界バンタム級王者 薬師寺保栄
やくしじやすえい

薬師寺保栄

大分県生まれB型
職業:元WBC世界バンタム級王者
趣味:車(スーパーカー)
座右の銘:プラス思考

WBC世界バンタム級王座を4度防衛。戦績:24勝(16KO)3負1分、日本バンタム級王座、WBC世界バンタム級王座を経て、現在は薬師寺ボクシングジム会長。

来歴

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幼少~学生時代

大分生まれで6歳から名古屋で育ちました。小さいころは、勉強はできませんでした。親に「勉強できないなら体を動かしなさい」と言われていましたが、運動もそれほどできる訳でもありませんでした。長距離走だけは得意でした。父も母も厳しかったです。よく怒られては叩かれていました(笑)。5歳のころに亀を捕まえてパン屋の容器に入れて持って帰ったのですが、「そのパン屋の容器どうしたんだ!?この泥棒!!」とどんぶりで頭を殴られた経験もありますね。小学校の卒業アルバムには、将来の夢はプロボクサーと書いていました。憧れの人は、具志堅さんと「あしたのジョー」の矢吹丈 でした。

プロボクサーの道へ進んだきっかけ

中学生のころ、けんかをして顔を腫らして家に帰った時、アマチュアボクシングをやっていた父に「ボクシングの世界チャンピオンになったら一発も当てられずにけんかに勝てるぞ!」と言われてボクシングを始めました。学校から帰っては、父とボクシングの練習をしていました。もっと時代をさかのぼると5歳のころにランボルギニーのカウンタックというスポーツカーのミニカーで遊んでいる時に父に「ボクシングの世界チャンピオンになったら何台でも買えるぞ!」と言われ世界チャンピオンという夢を小さいながらに持ち始めました。21年後には、実際にカウンタックを手に入れることができました。

印象に残っているエピソード

1994年12月4日の辰吉戦での出来事ですね。92年からトレーナーとして約2年ほど一緒に戦ってきたのマック・クリハラの一言です。ゴングが鳴る直前にロープ際で「今日は、僕のバースデイなんだ。君からプレゼントが欲しい。今日の試合の勝利が欲しい!私にとって今まで最高の誕生日プレゼントになる!!」と言われました。イエスしか言えないと思いました。過去にも彼の誕生日を過ごした事もありますし、半年前には試合日も決まっているので事前に言うものかと思っていました。それなのに当日のゴングが鳴る直前に言うのですから、とても印象深いですね。

覚悟の瞬間

一般的には辰吉戦が覚悟の瞬間だと思われているかもしれません。でも、自分が試合をやってきた28戦すべてが覚悟の瞬間だったと思います。「お前たちはこの日に殴り合え!」と言われてトレーニングしていくのがボクシングというスポーツですから、試合日が決まった瞬間が毎回、覚悟の瞬間ですね。一回も手を抜くことはもちろんないですし。覚悟ではないですけど、試合前にスイッチが入る瞬間というのは自分のテーマソングが流れた瞬間に「絶対に勝つ」ということしか考えていません。勝つというイメージを強く持ってリングに上がります。

今後の目標

やはり、自分よりも強い世界チャンピオンを育てることですね。これに尽きます。選手に伝えたいことは、夢は持っていいんですけど一試合一試合目の前の試合に勝つことを目標にして欲しいということです。決して世界チャンピオンになることだけが成功ではないので、ボクシングを通してたくさんの学びをして欲しいと思っています。

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お気に入り

チャンピオンリング

左から、初めて世界チャンピオンになった時、1994年の辰吉戦の時、そしてその年のMVPにとしていただいたものです。あまり知られていませんが、こういったリングをベルトと一緒にチャンピオンになるといただけます。

腕時計

これは、チャンピオンリングをモチーフにオーダーメイドで作った物です。かなり高価な物ですが、公の場などではチャンピオンリングの変わりに付ける事が多いです。文字盤とベルト全体にダイヤをちりばめています。