覚悟の瞬間(とき)

演出家 宮本亜門
みやもとあもん

宮本亜門

東京都生まれO型
職業:演出家
趣味:犬の散歩、美術館巡り、旅
座右の銘:離見の見

1958年1月4日生まれ。東京、銀座生まれ。ミュージカル、ストレートプレイ、オペラ、能、歌舞伎等、ジャンルを越える演出家として国内外で幅広い作品を手がけている。近年は、『ニッポンを演出する』をテーマに、ジャンルを越えて演出を手がける。近著に「引きだす力~奉仕型リーダーが才能を伸ばす」(NHK出版新書 2012年)「SWITCHインタビュー達人達 宮本亜門×北川悠仁(ゆず)」(ぴあ 2014年)がある。

オフィシャルサイト

来歴

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なぜ今の仕事に?

1年間ほど引きこもっていた高校時代、部屋に10枚のレコードがありました。クラシックやミュージカル、井上陽水さんのアルバム。なんども聞き続けるうちに、音が毎回違うことに気づき、それが視覚的に表れはじめました。溢れ狂うイメージに涙し、また感動し、頭の中にビジュアルが溢れ続けました。これを表現するには、演出家か映画監督かなと意識し始め、目標を定め始めました。夢に近づくため、まだ出演者だった21歳のころ、明日がミュージカルの初日という夜中、母が脳溢血でお風呂場で倒れているのを見つけ、病院に運ばれましたが、朝方亡くなりました。初日に席をとっていたので、空席にバラの花束を置き、それに向かって精一杯、歌って踊りました。元SKDだった母から「やるなら本気で頑張りなさい」とバトンを渡されたと感じ、仕事としてしっかりと歩んで行くきっかけとなりました。

現在の仕事への想い

演出という仕事は、誰もがパッと思いつくようなことをしては私がやる意味がないので、常に違う視点、アイディア、素材、ストーリーなどを吟味します。ひっくり返してみたり、角度を変えて見てみたり、観客層や年齢に合わせることも意識して、なぜ今やる意味があるのかなどを常に考えています。そして今までに仕事をしたことのない、スタッフやキャストを揃えたり、IT技術を取り入れたりして業界をまたいで異種格闘技をしながら新しい作品づくりに取り組んでいます。

あなたにとって覚悟とは

オーストリアでは神格化されている、モーツァルトの「魔笛」を演出した時です。コンセプトをテレビゲームに入り込むという設定にしました。セットはほぼ無く、全面プロジェクションマッピング。稽古の初日、そのコンセプトをオーストリアのキャストに説明したら、全員ドン引きし、空気が緊張してしまいました。翌日が休みで、その日にすぐ逃げようと、ネットで帰りの便を予約しようとしましたが、その前にもう一度モーツァルトのアリアを聴いてみました。そしたらその美しさが琴線に触れたのです。神格化されたモーツァルトのプレッシャーに押し潰れるのでは無く、彼がもともと作曲しようとイメージを膨らませ、美しく楽しい音楽を表現したかった「原点」に戻るべきではないか。もう一度そのワクワクした気分を全員と作り上げようと覚悟し、稽古に挑みました。最初は戸惑っていたみんなも、1週間ぐらいして「もしかしたらモーツァルトはそういう考えで作っていたのかも」とみんなの気持ちがほぐれていきました。最終的には、スタンディングオベーションで初日を開けることができました。

カッコイイ大人とは?

子供のような大人です。好奇心にあふれ、いつまでも新鮮さを失わないように、「知らないこと」を「知らない」と素直に言え、「当たり前」や「もう知っている」という感覚を一旦外して、常に毎日を生き生きしている大人です。虫は光に寄って来ます。美しい輝きを持って、美しい虫たちが寄ってくるような大人になれていればなと思います。

今後に向かって

「ニッポンを演出する」というテーマで近年取り組んでいます。2020年東京オリンピックパラリンピックが決まったこともあり、せっかくなのでこれを機に日本の伝統文化とテクノロジーなどを掛け合わせて、今の人にも響くような魅力をさらに海外発信し、世界中の方々に知ってもらえるように作品を作っていこうと思っています。

若者へのメッセージ

インターネットやSNSのおかげで世の中が便利になった反面、閉塞感もうまれています。画面上の出来事も面白いですが、僕ら肉体を持っているので、生で感じることをもっと意識して行動してほしいと思います。ライブでの交流はちょっと怖い面もあるかもしれませんが、SNSで感じるものとは何百倍も違うものなので、勇気を持って人に触れたり、言葉を交わしてほしいです。

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お気に入り

時計

SEIKOの時計はプレゼントで頂いたものです。現地の時間に自動であわせてくれるので、海外に行ったときに威力を発揮してくれます。

リュックサック

買って2回目に電車に置き忘れたのですが、ちゃんと戻ってきたのでラッキーアイテムです。