覚悟の瞬間(とき)

三重県知事 鈴木英敬
すずきえいけい

鈴木英敬

兵庫県生まれA型
職業:三重県知事
趣味:読書(歴史、警察小説etc)、フィットネス
座右の銘:幸福は行為の結果であり誰かが与えてくれるものではない

東京大学経済学部卒業後、通商産業省入省。第1次安倍政権時は官邸スタッフ。2011年36歳で三重県知事に初当選(現在も全国最年少)。2015年再選。長男出生時に育児休暇取得。2014年世界経済フォーラム「Young Global Leaders」。「イクメンオブザイヤー2015」も受賞。妻は元シンクロメダリストの武田美保。

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来歴

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なぜ今の仕事に?

政治やこの国の行く末への思いから、2008年1月約10年勤めた経済産業省を退職。兄弟も親戚もいない、実質落下傘での挑戦。2009年衆院選に立候補するも惨敗。落選後、三重県に残り、政治活動のかたわら、青年会議所や商工会議所青年部で地域活動に参画。他方、衆院選での借金と父親の借金の返済にも悪戦苦闘の毎日。青年会議所では東海地区の役員となり三重県全体や東海地区を数多く行脚。そこで感じた三重県のポテンシャルと、全国にPRできていない「もったいなさ」を感じ、地域の皆さんの後押しで知事選出馬を決意。相手は、現職の県庁所在地市長で、過去の選挙でも無敗の上、政権政党が推薦。「よそ者」「若すぎる」「官僚出身」などの批判を受けつつも、草の根で戦い抜き、無役であった安倍元総理の応援も得て、結果、得票率約3%程度の僅差での激戦を制しました。2期目は、三重県知事選として、戦後5番目に高い、平成で最も高い得票率を得て再選。

現在の仕事への想い

まず、現場重視。知事就任後、地域で活躍している皆さんとの対話集会「すごいやんかトーク」を約120回、場訪問1100箇所実施。台風被害時なども発生時の指揮後、可能な限り早期に現場視察を行いました。次に、説明責任と情報発信。15時半に県庁に在庁していれば必ず記者会見を実施。知事就任後これまでの記者会見は約700回。いいものを作っているから売れるとか、いい場所があるから人が来るという時代ではありません。「伝える」のではなく、「伝わる」ことを重視。そして、地域間競争の中、差別化を図るため、官民連携やあらゆる事業において、「3つのone」にこだわります。「3つのone」とは、「ナンバーワン(1番)」「オンリーワン(唯一)」「ファーストワン(初めて)」。このいずれかに該当することで発信力を高めています。最後に、首長の最大の仕事は「決断」。先送りを絶対しません。一部からの批判や一定のリスクがあったとしても、決断して責任をとることを心掛けています。

そう思うようになった、きっかけ

最大の要因は、落選したことです。落選中にも、現場にたくさん足を運びました。現場の県民の皆さんの切実な声をたくさん聞きました。ポテンシャルがあるのに、全く発信されていない、「もったいない」ものにたくさん触れました。これらをなんとかしたい、という知事選出馬の動機でもある思いが、このような思いを抱かせているのではないでしょうか。
あとは、経済産業省時代の経験も大きいです。構造改革特区や、フリーター・ニート問題、ベンチャー支援などを行っているとき、とにかく地方や現場を回りました。その時に得られた教訓や手法が染みついているのかもしれません。

あなたにとって覚悟とは

知事選の出馬を決断した時が一番大きな覚悟の瞬間です。
当初国政を目指していた上に、政治家として二回落選してしまえば、政治生命喪失に値するとの思いや、もし負けたらこれ以上家族や仲間に負担を強いるわけにはいかないとの思いから、「最後の選挙」のつもりで戦いに臨みました。地盤も、カンバン(知名度)も、借金返済中でカバン(資金)もない中の挑戦でした。
落選中、雨の日も、風の日も臨んだ辻立ち等も評価いただいたと思いますが、私が「変えるのか、変えないのか」と有権者に訴える選挙を展開した中、東日本大震災発生直後もあり、有権者の皆様の「今変えなければ」との「意識の変革」が最も大きかったと思います。
来年のサミット誘致の決断も覚悟の瞬間だったと思います。少し遅れて手を挙げて、誘致失敗すれば、政治生命にも大きなダメージを受けるリスクもありました。しかし、多くのみなさんのご支援のおかげで誘致が実現しました。

今後に向かって

三重県を「選ばれる自治体」にしたいというのが私の強い思いです。投資、観光、子育て、働く、学ぶ、住む、様々なライフシーンの選択肢として、今の県民の方々はもちろんのこと、国内外の方々に三重県が選ばれるようにしたいです。
サミットを契機に、県民が自らの地域に改めて誇りを持ち、自らの手で地域をよくしていく、という好循環を創り、今よりも少しでも良い形で次代に三重県を引き継ぎたいです。
「成熟とは目に見えないものを大切にすること」とある先生がおっしゃいました。三重県は、日本人特有の自然観やおもてなしなど、「目に見えないもの」を中心とした精神性や伝統文化の育まれた地です。今後の世界中の長期に渡る成熟への道の中で、三重県が日本や世界をリードしていける存在になれればと思います。
私個人については、落選中「思いがあっても発揮する場がない」という悔しい経験をしていますので、とにかくお役に立てる場があることが幸せです。

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お気に入り

真珠のピンバッヂ

三重県は真珠養殖発祥の地。真珠組合の皆さんから「真珠のPRのためにぜひ」と頂いたもの。知事就任以来着けているが、最初はあまり着けている人がいなかったが、最近では議員の方や職員にも浸透し、着ける人が増加。

名前入りMRJ模型

大の飛行機好き。応接室や自らの執務室には、この模型を含め、数々の飛行機模型が飾ってある。MRJ工場進出の企業誘致も苦労の末に実現し、思い入れの深い一品。一日も早く無事に飛行実現することを期待している。