小学5年生の時にフリークライミングに出会い、翌年行われた全日本ユース選手権で優勝するなど瞬く間に頭角を現す。その後も国内外の大会で輝かしい成績を残し、2008年には日本人女性としてワールドカップで初優勝を飾る。また2年連続（2008年、2009年）年間総合優勝も達成。日本が誇る世界屈指のクライマーとして、ワールドカップなどの大会を中心に世界を転戦中。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
実家が牧場ということもあり、小さいころから木や屋根を登ったりすることが好きでした。学生時代はクライミングをしている同世代の子がおらず、「もっと遊びたい」「おしゃれしたい」という気持ちが強かったように思います。大学に進学しましたが、クライミングに専念したいと思い、プロになるため中退という道を選びました。自分の目標や夢のための選択として、今は早くプロになって良かったと思っています。
小学5年生の時、家族旅行で訪れたグアムでフリークライミングを体験。面白さに魅了され、帰国後すぐに自宅近くにクライミングジムがないか調べました。クライミングシューズとチョーク（滑り止め）さえあれば始められる手軽さも私が競技をはじめたきっかけかもしれません。なんといっても、できなかった課題をクリアしたときの達成感がたまりません。この気持ちは始めた時から今も変わっていませんね。
高校生の時に初出場した世界選手権で3位の成績を収めたことです。それまでは大会に出るために本格的なトレーニングというものをしたことがなかったのですが、自分のもっている力を出すことができました。トレーニングをやった分だけきちんと結果がついてくることを実感できた瞬間でした。これは今も同じで、練習でできないことは本番でもできません。どれだけトレーニング、練習を積んだかが勝敗を左右すると思っています。
2013年のW杯のリード、ボルダー全戦に出場し、メインのボルダーで年間チャンピオンになることが目標です（今季は2位）。まだ優勝したことがないリードで初優勝できるように頑張りたいと思います。
私はクライミングという自分が一生携わっていけるものを見つけることができました。「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように本当に自分の好きなものをみつけて、とことんぶつかっていってもらいたいです。好きなものを続けることは時にとても高いハードルがあったり、挫折があったりと難しい局面もあります。しかし、そういった時こそ、自分のまわりに応援や協力してくれる人がいることを忘れず、そのサポートを原動力にして乗り切ってもらいたいと思います。
クライミングシューズとの相性で登れる課題や自分のクライミングスタイルが大きく変わるため、シューズ選びや慣らし作業は欠かせません。私は5年前にこの「ソリューション」という靴を履いた瞬間からこの靴の足型の相性と機能にひかれ、それ以来この靴以外履けなくなりました。
もともと好きでよくつけていましたが、今つけているものは20歳の誕生日に父からもらった大切なものです。たくさん金メダルがとれるようにと金色のチェーンに。色は誕生石がエメラルドなので、それにちなんで緑です。日常生活も大会中も愛用しています。
