私のカクゴ

水中写真家 古見きゅう
ふるみきゅう

古見きゅう

東京都生まれAB型
職業:水中写真家
趣味:地ビールめぐり
座右の銘:倒れるなら前のめり

本州最南端の町、和歌山県串本にて、ダイビングガイドとして活動したのち写真家として独立。現在は東京を拠点に国内外の海を飛び回り、独特な視点から海の美しさやユニークな生き物などを切り撮り、新聞、週刊誌、科学誌など様々な媒体で作品や連載記事などを発表している。著書に海の生き物たちのコミュニケーションをテーマとした写真集「WA!」(小学館)などがある。2012年には自身初となる海外での個展も開催した。

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来歴

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幼少~学生時代

子どものころはとにかく落ち着きがなく活発な、いわゆるヤンチャな子どもでした。じっとしていることが苦手で、常にウロチョロ走り回って友達と遊んでいました。その延長からか小学生になってからはひたすらサッカーに没頭していました。朝起きたらサッカーのことを考え、ボールを追いかけ、サッカーのことを考えながら眠りにつく毎日でした。

現在の道へ進んだきっかけ

高校生のころ、何気なく立ち寄った熱帯魚店で初めて観賞用の海水魚を見て衝撃を受けました。これまで熱帯魚といえば淡水魚というイメージが何となくあって、どちらかと言えば地味なイメージしか無かったのですが、水槽で泳ぐ海水魚の鮮やかな原色に心を奪われ、その場で小さな水槽のセットを購入しました。その後はアルバイトで稼いだお金で様々な魚を購入し飼育していました。進路を考えたとき、将来スキューバダイビングのインストラクターになって海のそばで仕事をすれば毎日魚が見れるんだ。と思い、ダイビングインストラクターになるべく専門学校に入学しました。2年間の勉強のすえ無事にインストラクターとなり、和歌山県の串本海中公園センターへ入社。ダイビングガイドとして毎日海に潜って魚を見るという思い描いた通りの生活を手に入れました。そうなると今度は魚たちを写真に撮りたくなり、借金をして高価な水中カメラを購入し、ほぼ毎日魚を写真に撮っていました。そうしているうちに、たまたま応募した水中写真のフォトコンテストで入賞。それから写真借用の依頼などがくるようになり、写真がお金になるのだということに気がつき、水中写真のプロとして生きていくことを意識し始めました。

覚悟の瞬間

実際にダイビングガイドを辞めて水中写真家として生きていこうと決心した出来事は、ゲストを連れたダイビング中に潜水病(気胸の一種)にかかったことです。このときは運良く無事に生きて帰れましたが、今後ゲストを連れてダイビングをしているときに、僕に何かあったらゲストも事故に巻き込むことになるかもしれないということと、ガイドとしてゲストに写真を撮らせることよりも自分自身が撮りたいという気持ちが強くなったからです。プロの水中写真家となってからは毎日一本一本のダイビングに命を懸けて潜っています。ダイビングというと優雅なレジャーというイメージがあるかも知れませんが、海に潜ること、自然の生き物と対峙して理想の写真を突き詰めるには、危険なことがたくさんあります。そういった覚悟の上に立って絶対に海では死んでいけないと心に決めています。

今後の目標

近い目標としては、8年ほど取り組んでいるミクロネシアのチューク諸島に沈む旧日本軍の沈船群の取材を続け、本としてまとめることと、こちらも長く取り組んでいるウミガメの物語の本を完成させることです。それに併せて写真展なども開催したいと思います。その他にもたくさん撮影テーマを抱えているので、ひとつずつじっくりと時間をかけて良いものを作って発表していきたいと思います。海の中で仕事をするということは、相当に身体を酷使することになります。一生現役で潜り続けたいので、日々の生活面を節制して、健康や体力面も維持向上させていかなければと思っています。ようはずっと元気でいたいなと思います。

日本のアカルイ未来のために

とにかく何でも良いので自分の本当に好きなことをみつけてもらいたいと思います。そして好きなことをとことん長く続けてもらいたいなと思います。好きなことをしている時というのは、自分に言い訳や妥協をしませんよね。それが将来的に自分の仕事になるかもしれないし、一生の趣味として人生を豊かなものにしてくれるかもしれません。長く続けるということは、時に難しい状況や辛いことなども出てくるかもしれませんが、それも本当に好きなことであれば乗り越えられると思うのです。自分の人生を良きものにするのは結局自分次第なのだと思います。目標を見つけて、それに向かって、諦めずに一生懸命頑張ってください。

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お気に入り

水中ハウジング

海の中で撮影をするためには一眼レフカメラを水中用のハウジングに入れて撮影します。僕は長年SEA&SEA社のハウジングを愛用しています。現在のメインはキヤノンの5D MarkⅢ用のハウジングを使用しています。とてもコンパクトで手になじむ感覚で気に入っています。

サングラス

南の島の海に撮影に行くことが多い僕としては、サングラスは目を紫外線などから守るための必需品。サングラスをかけたまま撮影をすることもあるので、偏光レンズは使いません。これはオークリーの少し前のモデルなのですが、自分にフィットしているのでずっと愛用しています。